1、収 穫
いぜな島での「もずく」の収獲は、沖縄県内一番早く2月中旬から始まります。
もずく」の収獲は、漁協職員が味見をし、承認を得た網から収獲が始まります。収獲の基準は、色、触感、舌触りなどの食感、タレの絡み具合等々、多岐にわたり判断されます。
最初に収獲されるのが「早摘み」と呼ばれる「もずくの新芽」です。ぬめりが多く主に生食用として加工されます。「早摘み」は3月中旬頃まで続きます。
(収穫時期については気候変動により必ずしもこの限りではありません)
2、船上選別
海中から吸い上げられた「もずく」は、船上の相方が用意したカゴに次々と詰めていきます。そのとき大きな貝殻や石などの異物を除去しておきます。
船上で選別された「もずく」はカゴに入れられたまま、ホイストクレーンによる計量及び直接搬入で一次加工所へ運ばれます。
リーフの内側の静かな海をラグーン(礁湖)、方言ではイノーといい、波静かなラグーンは文字通り、サンゴ礁が作った海の湖です。
3、もずく受入・ほぐし・異物除去
ホイストクレーンにより受入られた「もずく」は、ほぐしながら手作業により雑海草などの異物除去を行います。この後すぐに洗浄工程に入ります。
伊是名漁協では、生産者から「もずく」の受け入れを13時まで行い、午後からこの工程が始まります。すべての工程が終わるまで作業を止めることが出来ないため、繁忙期は夜中まで続くこともあります。
4、一次洗浄・二次洗浄
シンクの底からブローアップし、「もずく」についている「小エビ」「小石」「小さな貝殻・サンゴ」などを落とし洗浄します。この洗浄作業は二度行われます。
伊是名島海域では異物として「小エビ」はいますが、 「カニ」が付着していたことはありません。(沖縄県水産課検証済)
5、目次選別・水切り
二次洗浄が終わった「もずく」は目視選別による異物除去を行います。
一次洗浄・二次洗浄で取りきれなかった細かい異物は、人の目で確認しながら丁寧に取り除かれます。この後、水切りが行われます。
6、最終洗浄
二次洗浄まで終わった「もずく」は、温度管理された最終選別工場へ移され、ここで最終洗浄・選別が行われます。
ここでは「UF膜ろ過機」によりろ過された滅菌海水で丁寧に最終洗浄されます。
最終選別工場内では白衣はもちろん、帽子、手袋、マスク等着用し、エアーシャワーを一定時間浴びてから工場に入室します。
7、最終目視選別
最終選別では、ほんの小さな異物も見逃さないようにピンセットなどを使い、細心の注意を払いながらひとつひとつ手作業で目視選別されます。
8、計量・パック詰め
脱水した後、計量・充填を行います。脱気、シール、賞味期限の印字、同時に金属探知機を通して冷凍、または冷蔵保管されます。
フェリーに乗って皆さまの元へ
伊是名島から沖縄本島に向けもずくをフェリーに乗せて出荷します。